古川 照幸
(担当:原型制作 / 入社:30年くらい前)
幸楽窯での仕事
焼き物の原型をつくる仕事をしています。デザイン画をつくり、要望に応じて図面をひき、立体の型にします。
焼き物は本窯で完成します。どれだけ立派な原型をつくっても焼いたときに形が崩れると意味がないので、「焼き物になる形」を提案することを心がけています。焼き上がりではサイズも変わりますし、何より歪むんです。焼き物は丸型が多いですが、それは丸が一番歪みにくいからです。四角は歪むので、微妙にラインを変えたりして、焼き上がりで四角に見えるような調整を行ったりします。
ろくろで仕上げるものを形にするのはとても早くすみますが、変形皿などは、ほとんど手で削るので時間がかかりますね。
(担当:原型制作 / 入社:30年くらい前)
伝えたいこと
昔だったら、会社のためのものづくりだったのですが、今だと社長が様々な依頼を請けてくるので、いろいろな人の為のものづくりになっています。違う風がバンバン吹いている感じ。そうやっていろんな形を作って、焼いて、経験を積むことで、また新しい提案もできます。そうやって少しずつ発展させていきたいです。
焼き物は破損しない限り100年も200年も残ります。経年劣化がほとんどないので、たとえば自分がつくった焼き物が何百年先にも残っているかもしれないって、魅力的じゃないですか。
ただ、この仕事を続けていくにはやっぱり「好き」というのが大事です。「生活のため」だけで選ぶのはやめたほうがいいかもしれませんね。